君の膵臓を食べたい、通称キミスイ。かなり独特なタイトルが付けられた作品であり住野よるさんによって執筆されています。
住野よるさんの初の作品でありながら大ヒットとなった事もあり、映画化やアニメ化も行われた作品です。
さて、この作品ですがヒロインである山内桜良は膵臓の病気を抱えており余命1年という状況で主人公である志賀春樹に出会います。
そして、彼女の病名なのですが実は原作や映画では明かされておらず様々な説が浮上しているんです。
君の膵臓を食べたいのヒロイン・山内桜良の病名山内桜良を考えてみたいと思います。
山内桜良の膵臓の病気は何?
君の膵臓を食べたい
クラスの人気女子の余命が少ないことを知ってしまい、、
北村匠海さん演じる物静かな男子と、浜辺美波さん演じる明るい女の子の組み合わせが良い😆
見る前は「ええ、、膵臓食べるの、、」とか思ってたけど、見た後はすごい素敵な言葉に思えます☺️ pic.twitter.com/loyYhWENPd— はちシアター (@chot_eiga) August 29, 2020
まず大前提として桜良の病名は架空の病気という設定という事です。これは作者である作者である住野よるさん自身が語った事だそうですよ。
四月は君の嘘もよかったけど
君の膵臓を食べたいもいい
どっちも架空の病気らしいけど(;'∀')— ハジメ ジン@一握の瑠天 (@jinhajime) May 2, 2020
この設定は作者が同じ病気にかかっている人への配慮なのかは不明ですが今回ヒロインである桜良がかかった病気は現代に当てはまる病名が存在しないという事ですね。
ちなみに余談ですが同じように病名が明かされないままヒロインが亡くなる四月は君の嘘という作品があるのですが、こちらも感動作となっていますので是非見て欲しいです。
それでは架空の病気という設定を大前提として病名としては桜良の病名について考えてみましょう。
まずは作中で登場した病気の特徴を見てみたいと思います。
ちょっと前までは判明した時にほとんどが亡くなる
鎮痛薬や胃薬を使用
現代の病気としてはどれが近いのでしょうか?
桜良は膵臓がん?
膵臓の病気として死に至る可能性がある病気。真っ先に思いつくのは膵臓がんではないでしょうか?
膵臓がんは数あるがんの中でもかなり致死率が高く、5年生存率(診断から5年後の生存率)が10%ととも言われています。
また、発見する事自体も難しく、病名が判明した状態から出術可能な方は僅かに20%とも言われているんです。
それほど膵臓がんは厄介な病気なんですね。
膵臓がんの症状として言われているのはみぞおちや背中の痛み、腹部膨満感、食欲不振などで、かなり急激に痩せる事でも有名です。
また、糖尿病を発症するケースがある事も特徴の1つでしょう。
では、このケースを桜良の症状と当てはめてみましょう。
まずは「数年で死亡する」という点は膵臓がんと一致しますね。
続いて鎮痛薬ですがこちらは痛みを抑える事を考えると膵臓がんで飲んでいても不思議ではなく、さらに強すぎる鎮痛薬は胃があれない様に胃薬と一緒に飲みます。
ロキソニンを使った事がある人ならわかると思いますが、あの薬も胃薬を併用しますよね。となるとこれは膵臓がんであっても服用して不思議ではないでしょう。
ここまでなら膵臓がんという可能性がありそうですが「ちょっと前までは判明した時にほとんどが亡くなる」という点はは完全に当てはまりません。
ちなみに原作では年代が20xx年という近未来のお話しとなっているのでその点を考慮すると一致するとも考えられますが、映画内では12年後の大人となった時点から物語がスタートします。
つまり桜良が病気をこの時点から12年も前であり2003年という設定です。膵臓がんの5年生存率が約10%と言われているのは2020年も変わっていませんのでこちらは完全に不一致ですね。
さらに膵臓がんの患者は激やせするという特徴がありますが、退院した桜良の体形ほぼ変化なし。
まとめると「致死率」「薬」という点はあっていますがそれ以外に矛盾が生じてしまいます。
糖尿病の可能性も?
続いて候補としてあがるのが糖尿病です。
唐病病と言えば生活習慣病であり、太っている成人が罹るというイメージがあると思うのですが先天的にこの病気を患っている方はいるんです。
糖尿病を詳しく分けるとⅠ型とⅡ型存在すのですが、生活習慣病として罹るのは後者のⅡ型糖尿病。Ⅰ型は先天性疾患となります。
ではⅠ型糖尿病となった患者が数年で死に至るのかと言いますとこれは違います!
糖尿病とはその名前の通り、血糖値が通常以上に高い状況が続く病気であり、この血糖値を下げる為にインスリンという注射を必要とします。
インスリンは膵臓から分泌されるホルモンであり血糖値を下げる働きがあるのですがⅠ型糖尿病の方はこのホルモンの分泌が先天的に行われない為、病気になってしまうんです。
その為、膵臓の病気から糖尿病を連想しても全く不思議ではありません。さらに小説版では「桜良の荷物に注射が入っていた」という描写があるんです。
糖尿病患者は外部から血糖値を下げる必要がある為、インスリン注射を定期的に行わなければならいので持ち歩いても不思議ではないですよね。
しかし決定的に合わないのが「余命数年」という点です。
糖尿病患者はインスリン注射という処置をしっかりと行っていれば死に至る事はほとんどないんです。その為、糖尿病はとも一致しません。
桜良の病気の正体は?
では桜良の病気の正体ととしては一番何が近いのかと考えたところ、膵臓がんとⅠ型糖尿病の特徴を合わせた物というのが一番しっくりくるのではないでしょうか?
膵臓がんの致死率にⅠ型糖尿病の特徴を合わせた架空の病気。これなら5年生存率や原作で注射を持ち歩いている事にも説明が着きますよね。
あくまで架空の病気という設定を大前提ですが、この様に考えるのが一番自然だと思います。
桜良の病気についてまとめると
君の膵臓を食べたいに登場する桜良の病気について考えてみました。
膵臓がんとは一致しない
糖尿病でもない
それぞれの特徴を合わせた架空の病気
あくまで架空の病気という設定ですが、それでも考えるなら「膵臓がんとⅠ型糖尿病の特徴を合わせて作った物」と捉えるのが一番自然ではないでしょうか?
ここまで読んで頂きありがとうございました!